2025.04.25
経費精算システム「HRMOS(ハーモス)経費」は、より柔軟な会計システム連携を実現するための新機能として、複数の仕訳レイアウトを設定・出力できる機能を2025年4月23日に正式リリースいたしましたので、お知らせいたします。
経費精算システムを導入するうえで、多くの企業が重視している点は「会計システムとのスムーズな連携」です。しかし、使用する会計システムやフォーマットは、企業ごとに異なり、会計システムと経費精算システムまたは、請求書処理システムとの仕訳連携の設定に多くの時間とコストを要する現状があります。その結果、外部の開発会社や社内のIT担当者へ依頼が発生したり、仕訳連携そのものを断念したりするケースも少なくありません。
こうした背景から、経費精算システムには、会計システムとの柔軟かつ確実な連携機能を求めるニーズが年々高まりを見せています。
そのような声にお応えするため、ハーモス経費では、順次、新機能をリリースしております。
今回の新機能により、ハーモス経費上で、複数の仕訳レイアウトを事前に設定できるようになり、それぞれの受入レイアウトに対応した仕訳ファイルの出力が可能です。
これにより、これまでカスタマイズ対応が必要だった特定の会計システム(SuperStream-NX、OPEN21等)との連携が、標準で対応可能となりました。
その結果、仕訳ファイルの出力後に必要となっていたExcelやCSVファイルの手作業によるデータ加工が不要となり、仕訳業務のさらなる効率化が可能になります。
3つのケースを例に、機能を紹介します。
仕訳レイアウトを、自社のシステムや業務都合に合わせて複数設定することができます。それぞれのレイアウトに対応した仕訳ファイルを出力でき、さらに、それらをまとめて一括で出力することも可能です。
ケース①:業務ごとに仕訳ルールが異なる
「経費精算」と「受取請求書処理」で連携先の会計システムは同じだが、仕訳ルールや受入フォーマット、受入レイアウトが異なる場合※に、業務ごとのレイアウト設定・仕訳ファイル出力ができます。
※「仕訳種別コード(伝票タイプ)」や「伝票ヘッダ項目」が業務(経費精算、受取請求書処理)ごとに異なることで、一つのファイルにまとめられない等の事情が考えられます。
ケース②:業務種別ごとに、データの連携先と受入フォーマットが異なる
「経費精算」として処理した仕訳は会計システムへ、「受取請求書」として処理した仕訳は債務管理システム等へと、業務種別ごとにデータ連携先が分かれる場合では、それぞれの連携先に合わせたレイアウト設定・仕訳ファイル出力ができます。
ケース③:グループ会社ごとに異なる会計システムを導入
複数のグループ会社で1つの「ハーモス経費」環境を利用しつつ、各社で異なる会計システムを導入している場合でも、会社ごとに仕訳レイアウトを設定しておけば、それぞれの会計システムに対応した仕訳ファイルを出力できます。
現在「ハーモス経費」は100種類以上の会計ソフト・会計システムとの連携実績があります。
また、2025年2月にリリースした「汎用レイアウト設定機能」を活用することで、出力行数や項目を自由にレイアウトできるほか、複雑な条件にも対応した仕訳データの出力が可能となりました。これにより、企業ごとの独自フォーマットにも、エンジニアの手を介することなく、柔軟に対応できるようになりました。
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ハーモス経費は、今後も、さらに会計システム連携を強化し、単に仕訳データを出力するだけでなく、企業ごとの運用にフィットしたかたちで出力できる仕組みを提供することで、月次決算や経理業務の精度向上・負荷軽減に貢献してまいります。
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現在お使いの経費精算・請求書処理・ワークフローシステムと、会計ソフト・会計システムの連携にお困りでしたらぜひお気軽にご相談ください。
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